FAQ番号:201907WAL137
製品:WISE Alert
バージョン:V3.3以降
作成日付:2019/07/12
質問:
エンタープライズ版を利用しています。
管理者ツール(WISE Alert Admin)側ではなくクライアントユーザー側が設定する前提のものについてデフォルト値を変更した上で一括導入することは可能ですか。
具体的には、添付ファイル暗号化パスワード通知メール定型文を、全社共通の文面で導入したいです。
また、既に運用中の環境に反映させることも可能でしょうか。
回答:
はい、可能です。
管理者ツールで一括反映はできませんが、以下の手順で実施できます。
基本的には新規導入時を想定した方法ですが、導入済み環境でも有効です。
※導入済み環境では追加手順が発生する場合があります。
<手順>
1. 設定ファイル(共通で反映したい内容が保存されたもの)を用意します。
パスワード通知メール定型文(本文)は、WISE Alertクライアントがインストールされた環境の下記ファイルに保存されます。
保存場所:C:\Users[ユーザ名]\AppData\Roaming\WISE Alert)
ファイル:WANoticeMailJPN.ini(WISE Alert日本語モードの場合の本文)
WANoticeMailENG.ini(WISE Alert英語モードの場合の本文)
WANoticeMailCHN.ini(WISE Alert中国語/簡体モードの場合の本文)
WANoticeMailTWN.ini(WISE Alert中国語/繁体モードの場合の本文)
パスワード通知メール定型文(件名)は、下記ファイルに保存されます。
保存場所:C:\Users[ユーザ名]\AppData\Roaming\WISE Alert
ファイル:WAZipEncryption.ini
任意のクライアント環境で反映させたい定型文を設定後に、上記ファイルのうち必要なものを採取してください。(「件名」の反映は不要であれば、WAZipEncryption.iniの採取は不要です。)
●パスワード通知定型文は、OutlookのWISE Alert 「設定」>「添付ファイル暗号化」>「パスワード通知メール定型文」から設定できます。
2. クライアントインストーラー(SetupWISEAlertEnterprise_X_X_X_X.exe)と手順1.で採取した設定ファイルを共有ファイルサーバー上の同じフォルダーに配置します。
3. クライアントユーザー側で、手順2.のインストーラーを実行して、WISE Alertをインストールします。
→新規導入時は手順は以上です。
Outlookを起動して、設定が反映されているか確認してください。
既に運用中のクライアント環境ではここまでの手順で反映されないケースがあります。
反映されなかった環境では、追加で手順4.を実施して下さい。
4. (※必要な場合のみ) Outlookを終了して、以下のファイルを削除してください。
保存場所:C:\Users[ユーザ名]\AppData\Roaming\WISE Alert)
ファイル:WANoticeMailJPN.ini(WISE Alert日本語モードの場合の本文)
WANoticeMailENG.ini(WISE Alert英語モードの場合の本文)
WANoticeMailCHN.ini(WISE Alert中国語/簡体モードの場合の本文)
WANoticeMailTWN.ini(WISE Alert中国語/繁体モードの場合の本文)
WAZipEncryption.ini ※件名が反映されていない場合のみ
→Outlookを起動して、設定が反映されているか確認してください。
【注意事項】
・デフォルト値を設定するのみであり、ユーザ側でその後、自由に設定を変更することは可能です。
・WAZipEncryption.iniには「件名」以外に添付ファイル暗号化機能の他の設定値も保存されています。
運用中環境で手順を実施することで、ユーザーがそれ以前に設定していた「件名」以外の設定も書き換わることがありますのでご了承ください。
なお基本的に上記手順で、クライアント側で設定する他の項目のデフォルト値も一括変更が可能です。
反映させたい設定によって、手順1)で採取する設定ファイル、及び手順4)で削除する設定ファイルを変更します。
この手順でクライアント環境に反映できる設定ファイル名一覧は、管理者ガイドの「インストール時に配布可能な設定ファイル」で確認してください。