FAQ番号:201902WAL120
製品:WISE Alert
バージョン:共通
作成日付:2019/02/15
質問:
送信Alert画面の表示までに時間がかかることがあります。
考えられる原因と、あれば回避方法を教えてください。
回答:
1)ExchangeキャッシュモードがOFFになっている(または、ONだがOABの内容が制限されている)
Exchangeユーザーのメールアドレス取得は、OutlookのExchangeキャッシュモードがOFFの場合よりもONほうが早くなることが見込まれます。
OFFの場合はONにして改善しないか確認してください。
またOFFからONに変更しても改善が見られない場合に以下の事例があります、該当しないか確認してください。
【事例】
ExchangeキャッシュモードがONの時にOutlookが参照するOAB(Outlookオフラインアドレス帳)に、同部署のユーザーのみ存在するようにExchnage側で制限していた。
他部署の宛先が含まれるメール送信時に送信Alert表示に時間がかかっていたが、OABに宛先となるExchnageユーザーがすべて含まれる状態に変更することで改善した。
※OutlookはExhcnageユーザーの情報を取得時、まずはローカルのOABを参照し、そこに存在しなければExchangeサーバ上のGAL(グローバルアドレスリスト)を参照する動きになります。
そのため、宛先がOABに存在するか否かで処理完了までの速度に差が出たと考えられます。
2)「配布リストのメンバーを参照する」ONにして、メンバー多数のグローバル配布リストに送信している
「配布リストのメンバーを参照する」をONにして運用している場合、宛先がグローバル配布リストであればすべてのメンバーのアドレスを取得するため、宛先が多数の場合は比例して時間がかかる可能性があります。
メンバー多数のグロバール配布リストに送信時に特に時間がかかるという場合、配布リスト内のメンバーの内外判定が不要であれば設定をOFFにして、改善しないか確認してください。
3)ファイルの中身をチェックする機能を利用している
WISE Alertでは以下の機能が有効であると、メールにOfficeファイルが添付されている場合、裏で該当のアプリケーションを利用してチェックを行うため、そうでない場合に比べて処理に時間がかかることが見込まれます。
・設定>送信Alert表示条件>Word/Excelの添付ファイルに変更履歴がある ON
・設定>キーワードチェック機能>添付ファイルの内容 ON ※検索キーワードにキーワード設定済
4)送信先の履歴をとる機能を利用している
WISE Alertでは以下の機能が有効であると、メールの宛先が履歴に存在するか確認するため、履歴のサイズが大きくなってくると比例して処理の時間がかかることが見込まれます。
・設定>送信Alert表示条件>初めて送信する宛先の組み合わせ ON
・設定>その他>カラーアイコン切り替えモード「自動」 ON
それぞれ、保持できる最大履歴件数は設定から変更が可能です。
履歴件数が少ない場合は改善するという場合は、最大履歴件数を調整して運用することを検討してください。
5)WISE Alert調査用ログをINFOレベル以上(Verbose=2または3)で出力するように運用している
規定ではERRORレベル(Verbose=1)で出力する設定ですが、INFOレベル以上に設定すると、仕様的にログ量が増えて書き出しに時間がかかります。
調査用のログを取得するために一時的にINFOレベル以上に設定した場合は、ログの取得後は必ず元の設定に戻してください。