FAQ番号:202003WAL171
製品:WISE Alert
バージョン:共通
作成日付:2020/03/17
質問:
エンタープライズ版・導入タイプ1(管理者ツールの変更内容が自動でクライアント側に反映されるタイプ)でWISE Alertを導入しましたが、管理者ツールで更新した設定内容がクライアントユーザ環境に反映されません。
確認すべき点を教えてください。
回答:
下記1)から順に確認してください。
<確認するポイント>
1)管理者ツールに設定している共通設定フォルダーパスが適切か
管理者ツール(WISE Alert Admin)>[管理設定] 画面の「共通設定フォルダー」に 設定しているパスを確認してください。ここには、各クライアント環境から"その通りの"パスで接続できるパスが設定されている必要があります。
- 当該クライアント環境のユーザにアクセス権限がなく接続できないパスなどが設定されていないでしょうか。
- UNCパス(\\<マシン名>\~)、\\<ipアドレス\~>以外で設定されていないでし ょうか。
例えば管理者ツール導入環境のローカル「C:\~」に共通設定フォルダーがある場合、 管理者ツールで共通設定フォルダーを「C:\~」で設定していると、クライアント側はクライアントPC自体のC:\配下を参照してしまい、設定が反映されません。
管理者ツールで設定しているパスが適切ではなかった場合は、パスを変更してください。
※なお、管理者ツールで共通設定フォルダーパスを、「実質同じフォルダー」(例 C:\~から\\<マシン名>~へ)に変更しようとするとエラーになることがあります。
その場合は、一旦任意の存在する別フォルダーパスに変更後に、再度正しい共通設定フォルダーパスを設定してください。
正しい共通設定フォルダーパスに変更が完了したら、下記対処方法を実施してください。
■対処方法1:
① 当該クライアント環境のOutlookを終了してください。
② クライアント環境の下記フォルダーに
%ProgramData%\WISE Alert
共通設定フォルダーに存在するWAAgent.iniをコピーしてください。
※%ProgramData%は通常隠しフォルダーとなっています。エクスプローラー表示タブ「隠しファイル」のチェックONで表示されます。
③ Outlookを起動して、設定が反映されているか確認してください。
2)クライアント環境のWAAgent.iniが正常か
当該クライアント環境の下記ファイルを開いてください。
%ProgramData%\WISE Alert\WAAgent.ini
Update=以降に記載されたパスが管理者ツール(WISE Alert Admin)>[管理設定] 画面の「共通設定フォルダー」に設定された通りのパスでしょうか。
例えば、ファイルの中身が空、Update=にパスが設定されていない、Update=に古い共通設定フォルダーが設定されている、など管理者ツールのパスと異なる場合は、確認するポイント1)の「■対処方法:1」を実施してください。
3)VirtualStore配下にWISE Alertのファイルが存在しないか
上述の確認ポイント1)2)いずれも問題がなく、特定のクライアント環境のみで問題が発生している場合は下記を確認してください。
■対処方法2:
① 当該クライアント環境のOutlookを終了してください。
② クライアント環境の下記フォルダー配下を確認してください。
%USERPROFILE%\AppData\Local\VirtualStore
WISE Alertに関連するフォルダー及びファイルがあれば削除してください。具体的には下記などがあれば、VirtualStoreフォルダー下のProgramDataフォルダーごと削除してください。
%USERPROFILE%\AppData\Local\VirtualStore\ProgramData\WISE Alert\WAAgent.ini %USERPROFILE%\AppData\Local\VirtualStore\ProgramData\WAkey.ini
③ Outlookを起動して、設定が反映されているか確認してください。
4)「%AppData%\WISE Alert」に当該ユーザの書き込み権限があるか確認してください。
<確認手順>
① フォルダを右クリックして[プロパティ]より[セキュリティ]タブ選択
② [グループ名またはユーザー名]で、操作しているユーザに該当するものを選択し、下の欄「アクセス許可」を確認してください。 → 「書き込み」の"許可"にチェックが入っていない、もしくは"許可"にチェックがあるが"拒否"にもチェックが入っている場合、書き込み権限がありません。書き込み権限を付与してください。また、書き込み権限に問題がない場合は下記も確認してください。
- 実際に当該ユーザが「%AppData%\WISE Alert」配下に任意のファイルを新規作成できるか確認してください。
- Outlookを起動してWISE Alertの設定画面で「保存」ボタンを押下してください。(設定内容は何も変更する必要はありません。) 「設定の保存に失敗した」という旨のエラーが出力されないでしょうか。また、「保存」ボタンを押下後Outlookを終了して、「%AppData%\WISE Alert」配下に何らかのiniが保存されるか確認してください。
5)当該環境のOutlookがストアアプリ版ではないか確認してください。
類似で、Outlookがストアアプリ版の場合はフォルダの権限に問題がなくてもファイルが更新されない事例があります。
WISE Alertはストアアプリ版には対応していないため、もし該当する場合はOutlookをデスクトップアプリ版へ切り替えてください。
<ストアアプリ版かデスクトップアプリ版かの確認方法>
- スタート>設定>アプリ>アプリと機能 [アプリと機能] 一覧でOfficeの表示を確認してください。→ ”Microsoft Office Desktop Apps” の場合はストアアプリ版です。
※ Desktop Appsとあるため紛らわしいですがストアアプリ版です。”Microsoft Office XXXXXXXXXX 2016 - ja-jp”や”Microsoft 365 XXXXX -ja-jp” などの場合は デスクトップアプリ版です。