FAQ番号:202004WAL174
製品:WISE Alert
バージョン:共通
作成日付:2020/04/17
質問:
Outlook を起動すると、リボン下部に下記メッセージが表示されます。
Outlookでアドイン’WISE Alert for Outlook’の問題が検出されました。
これが原因で、Outlookの起動速度が遅くなりました。
上記メッセージの[詳細情報の表示...]を押下すると下記と表示されています。
このアドインにより Outlook の起動が遅くなりました。
このアドインは[常に有効]リストにあるため、無効になりませんでした。
原因と対処方法を教えてください。
回答:
Outlook 2013以降、Outlookの起動時間を遅延させたアドインがある場合にアドインを自動で無効化する機能が追加されました。
そのため、WISE AlertアドインによってOutlookの起動に時間がかかったことで、下記のメッセージが表示されています。
Outlookでアドイン’WISE Alert for Outlook’の問題が検出されました。
これが原因で、Outlookの起動速度が遅くなりました。
ただしWISE Alert側でそのケースの無効化を回避して常に有効となるように対処しているため、下記のメッセージが表示されます。
このアドインは[常に有効]リストにあるため、無効になりませんでした。
起動時に行われるのは主にWISEAlert.dllの読み込みで、dllがある程度大きいアドインでは本件のメッセージが表示されやすくなる傾向がありますが、読み込むPC側の性能にも依存します。
・対処方法
Outlookが起動遅延してもWISE Alertアドインを無効化せず利用を継続いただける場合は、メッセージを無視して×で閉じて問題ありません。
Outlookの起動毎にメッセージが表示されるため非表示にしたい場合は、Outlookが起動遅延と判断するしきい値を長めに変更することでメッセージが表示されなくなる可能性があります。
※重要※
以下にご案内する方法はレジストリの変更となります、操作には十分お気を付け下さい。念のため、事前にレジストリをバックアップしておく事を推奨致します。
<起動遅延と判断するしきい値を変更する方法>
1)レジストリエディタ(regedit.exe)を起動して下さい。(Windows の画面下のタスクバーの検索メニューで"regedit"と入力してEnter を押して下さい。)
2)Outlook起動時にアドインが無効化されるまでのしきい値を変更するために、以下のレジストリを作成します。
値の場所 : HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\ <バージョンナンバー>\Outlook\Resiliency
※ <バージョンナンバー>
Outlook 2013 → 15.0
Outlook 2016以降 → 16.0
値の名前 : BootAddinThreshold
値の種類 : REG_DWORD
値 : ミリ秒単位の閾値 (既定は 1000、設定可能範囲は 100 - 10000)
2-1. Resiliency以前のディレクトリでも存在していないものがあれば、存在する上位ディレクトリを[右クリック]⇒[新規]⇒[キー]とクリックすることで追加してください。
2-2. BootAddinThreshold レジストリは通常は存在しません。「Resiliency」ディレクトリを[右クリック]⇒[新規]⇒[DWORD(32ビット)値]で新しい値を作成して、名前を「BootAddinThreshold」と設定してください。
2-3. 作成されたDWORD値「BootAddinThreshold」をダブルクリックしてください。(→DWORD(32ビット)値の編集画面が開きます。) 2-4.「表記」で「10進数」を選択して「値のデータ」に 100 - 10000(ミリ秒)で数値を入力してOKしてください。
※既定の1000(ミリ秒)では事象が発生することが考えられるため、1000(ミリ秒)よりも大きな数字を、例えば最大値の10000(ミリ秒)などを設定してください。
3)Outlookを再起動して、遅延のメッセージが非表示となったか確認してください。
※正常にしきい値が変更された場合でも、変更後のしきい値を上回るほど起動に時間を要した場合は、遅延のメッセージは表示され得ます。